年始になっちゃった!
年始といえば初詣!
初詣と言えば巫女!
というだけの浅はかな動機で、今回はいきなり、ラブホ1色のいかがわしいサイト内容からハンドルを振り切ります。
ズバリ、巫女バイトをやってみた。
いきなり過ぎて、いきなりステーキもびっくりの路線変更ですけど、珍バイト繋がりってことで別にいいよね!
どうやって巫女になるの? 仕事内容は? どんな人が働いてるの? など、私が体験した年末年始の巫女バイトの概要をさらっと書いていくシリーズです。
今回は、応募から面接について。
巫女って求人募集してるの?
そもそも、巫女なんてどうやってなるの? いきなりなれるの?
と感じてしまうのが普通だと思うのですが、私は、インターネットで求人情報を検索して、巫女募集のバイト情報に辿り着きました。
時代は情報化社会です。
ふざけんなよ、ありがたみゼロかよ、と巫女の純潔へのロマンを失って、怒りのブラウザバックせずにご興味のある方は読んでいってくださいね。(ご興味があればね)
というか、元ラブホスタッフが働いてしまっている時点で、ロマンもへったくれもないような気はしますけど。ラブホだって部屋ではロマンスが繰り広げられてるんですよ、多分。
与太話はさておき。
まず、私の場合はネットの掲載内容を見て、神社に応募フォームを送りました。
それから、神社の宮司の奥様がお電話をくださり、その後に神社にて面接。採用して頂いた流れです。
この一連の流れ、一般のアルバイトとまったく変わりありませんでした。
募集媒体について
私が応募した通り、一般的な求人サイト等への掲載はもちろん、神社の公式サイトで巫女募集情報を載せている場合も多いです。
神社によっては、新聞の折り込みチラシや地元周辺への貼り紙などで募集している所もあります。
また、外部から人を雇わずに、神職関係者間の知り合いや家族など、何らかのコネのある人にしかお願いしていない、という神社も珍しくはないようですね。
(私が働いた神社も、元々は関係者にしか手伝いを頼んでいなかったそうなのですが、人手不足ということで、ネットへの情報掲載に踏み切った経緯がありました)
どうしてもここで働きたい! と目星を付けている神社があるなら、色々な求人媒体を調べてみるか、そこで働かれている方に直接、問い合わせてみてもいいかもしれません。
お早めの応募を!
ちなみに「一度は体験してみたい」という数多の乙女の夢が詰まっているらしいお仕事が、巫女さんのアルバイト。
やはり、倍率は低くありません。
場所によっては激戦区(熾烈な女の戦い)になりかねないので、どうしても働いてみたい方は、年齢的にも時期的にもお早めの応募をおすすめします。
面接って何するの?
応募するにはいいけど、巫女の面接ってどんな格好で行けばいいの? 何を聞かれるの? とか色々考えちゃいますよね。
別に和服で行かなくてもいいですし、滝修行で身を清めた後に行ったりしなくても大丈夫です。
面接時の服装
これといって指定がなくても、やる気を示す意味ではスーツが無難ではあります。
ですが、私は白のブラウスに襟付きのカーディガン、黒のパンツという私服で面接に伺いました。
不安な方は、面接の日程調整時にでも神社に直接、服装や持ち物などを聞いてみてください。
ちなみに、面接先は境内の施設内など、和室に靴を脱いで上がる可能性もあるので、
穴のあいた靴下とか、左右違う靴下とか、自堕落と受け取られかねないファッショナブルの最先端(?)はさすがにやめておいた方がよさそうです。
面接時のヘアスタイル
恐らくこれは全国共通のお約束かな、と思うのですが。
面接時や勤務時は共に、黒髪(もしくは、黒とあまり変わらない暗い茶髪)で、
後ろでひとつに縛れるくらいの、髪の長さが望ましいのではないかなと思います。
全国の神社を調べてみると、まれに、おかっぱ頭の巫女さんとかも見かけたりしますが、一般的にはポニーテールが定型と聞きました。
面接時のメイク
ほんのり薄化粧程度なら問題ないですが、ごりごりのけばい化粧顔は基本的にNGです。
マニキュアも、透明なもの以外は禁止。
場所によっては、透明マニキュアですら禁じているところもありますから、下手に冒険するよりも、最初から絵に描いたような清純を装っておいた方が無難かと思いますね。
とにかく、これは一般的なお仕事にも共通して言えることですが、面接の時点で人の印象は決まるのです。
今、誰かに殺されたら鑑識が身元確認に困るんじゃないか? と心配になるレベルで原形を留めない厚化粧マエストロだったり、そこから更にスノウ盛りで怪人百面相になっている人も、
巫女さんバイトの採用を狙いたいなら、TPOに合わせて容姿を作りましょう。
頭から爪の先まで、巫女さんらしい「清楚な格好」とやらを心がけるべしです。
面接会場はどこ?
私の場合は、実際の勤務先となる神社で面接がありました。
細かく言うと、境内にあるフリースペース内(参拝者向けに神社の歴史、写真や書類が置いてある離れのような小さな部屋)が面接会場。宮司が面接官でした。
一般的なアルバイトの面接と同じように、面接官(宮司)とのマンツーマンです。
境内で面接ってことは、境内ど真ん中の道(神様の通り道)を歩いちゃダメなの?
お清めをして参拝してから面接に臨まないと、落とされるの?
とか身構えてしまいがちですが、私は何も意識せずに入って行きましたし、水にも触らなければ、お参りもせずに境内の受付に声をかけました。
だって、時期が時期です。
巫女の募集が始まるのって大抵が年末前ですから、寒いに決まってるじゃないですか。水なんか触りたくないよ。
勤務先によっては、面接前から作法とかに着目しているものなんでしょうかね?
まあ、神社の規模にも左右されると思うのですが、大々的に求人広告を出すような神社は、
巫女バイトというだけで応募者が多い訳ですから、一々そんなところまでチェックしていないんじゃないのかな、というのが個人的な憶測ではあります。
心配で心配でしょうがない方は、参拝の際の作法に従って面接に臨んでください。
御利益にあやかれる保証はありません。
面接で何を聞かれるの?
これに関しては「面接官によるよね!」というのが最適解なのでしょうが、参考までに私の実体験を書くことにします。
結論から書くと、特別なことは何も聞かれませんでした。
作法は心得てますか? うちの神社の歴史は知ってますか? とかそんな質問も一切なしです。
余談ですけど、私は訳あって成人して知人に連れて行かれるまで、生まれてから1度も初詣にすら行ったこともなく、お賽銭なんてあげたこともない人間でした。
はっきり言って「何もしてもらっていないのに、何で神社の職員に募金するの?」みたいな非国民です。
もちろん、そんなことわざわざ面接時に自己アピールなんてしませんでしたが、
バレたらお焚き上げにされるのかな、とか滅茶苦茶おもしろがってました。すみませんでした。
要するに、こんな人でも巫女になれました、という悪い模範例ですね。
ボロクソの自虐節は置いといて、
一応は、さすがに何も知らないんじゃまずいか? と面接先の神社の成り立ちや由来などをさらっと調べてから臨みましたよ。
でも、いざ面接になったら何ひとつ聞かれなかった!
聞かれたことと言えば、
「普段は何の仕事してるんですか」
「未成年の場合はご両親に了承を取ってから採用するけど、貴方は成年だから大丈夫だね」
「巫女装束、着てみたいですか」
こんな感じの、アバウトな質問がほとんど。
既婚者はNG
ちょっと変わった質問といえば「ご結婚はされてないですよね?」くらいでしょうか。
別に「貴様、産休は許さんぞ!」とか「出世したいなら結婚しても仕事をしろ!」とかいう一般企業で見られる圧迫面接的なアレではなく、
一応は「結婚している女性は、巫女をやらない」という慣習があったためです。
面接の際に「大体、長年働かれる方もその内に結婚して、辞めていかれるような流れになっている」とのご説明もありました。
採用頂いた後、他の同僚巫女の皆さんにも面接の様子を聞いてみたのですが、似たり寄ったりだったようです。
ただし恋愛経験は不問
常識的に考えて当たり前かな、と思いつつも、一応は書きます。
「男性経験ありますか?」なんて質問はされませんでしたし「今、お付き合いしてる方は?」も一切なしです。
由緒正しく神社の生まれで代々巫女を継いでいる、とかいう『君の名は』的なお家柄だったらどうなのか知りませんが(観てない方に伝わらないネタ)
別にアルバイト程度の巫女になるために、経験ゼロである必要はありません。性交渉の有無も関係ない様子でした。
年齢制限はあるの?
一般に、十代後半から、二十代が望ましい採用年齢のようです。
色々と募集を見て回ってみると、平均的に二十五歳までの募集が多いように見受けられました。
まあ、さすがにオバサンが巫女装束でアルバイトっていうのは、
ちょっと絵面がどうとかいう以前に、生涯の行く末が心配になっちゃいそうですからね。熟女巫女なんて一定層に需要あると思いますけどね。
宗教は神道以外NG?
私が働いた神社は、特に宗教的な制約は設けていませんでした。
誰でも自由に働いてください、という感じです。
ただし一応、働いている間は神社の巫女さんな訳なので「巫女さんらしい常識ある立ち振る舞いをしてね」ということでした。
要するに、お賽銭箱の前で「天にまします我らの父よ」とか十字を切ったり、
メッカの神殿に向かって、1日5回の礼拝とかやり始めなければオーケーですよ、程度の話ですね。
ちなみに、お寺と神社は違いますから、木魚を持ち込んでポクポク叩いたり、南無阿弥陀仏とかもやらない方が無難ですよ。
異端教徒として火炙りにされないように、最低限の立ち振舞いに気を付けましょう。※冗談です
おまけ
余談ですが、私が働いた神社の慣習として、本来は大学生や高校生を採用するはずだったそうなので、
私は社会人?(フリーターという名のぷう太郎)という立場で、そもそも採用枠的にどうなのか? というところだったそうなのですが。
面接の日程調整でお電話頂いた際に、宮司の奥様から気に入ってもらえたらしく、面接する前から採用が決まっていたようです。
実質、宮司より奥様が実権を握っている職場だったので、面接官である宮司が、そもそも私の面接に対して、まったくやる気がなかった可能性はちょっとあるかもしれない。(失礼)
おしまい
応募から面接については、これくらいでしょうか。
今度は採用後の仕事内容だとか、働いてみて実感したことなんかを書こうかなと思ってます。
コメント
早く本道のラブホの話に戻って下さいね(笑)
楽しみに読ませてもらっていますので^^
コメントありがとうございます。
楽しみに読んでくださってるとのこと、励みになります!
珍バイト繋がりということで、気分に任せてあちこち浮気しそうですが、
生温い目で見守って頂けたら幸いです(_*’∨’)_