今回は「ラブホテルの部屋から、かかってくる内線電話」の主な分類について。
私が働いていたラブホテルのフロントにおいて、どんな問い合わせや内線電話対応がポピュラーだったのか、さらっと書いていきます。
「フロントから内線電話をかける場合」でも触れましたが、基本的に受話することの方が多かったです。
内線電話にフロントが出るケース
1.「これから帰ります」等々の報告電話
2.お問い合わせ各種
3.料理やアメニティーの注文
4.お部屋でのトラブル発生
大まかに分けると上記の4つ。
「これから帰ります」等々の報告電話
働く職場にもよると思うのですが、大体のラブホテルのお部屋には「お帰りの際はフロントにお電話ください」というようなご案内が置いてあったりします。
律儀なお客さんはそれに沿って「これから帰ります」と、フロントにきちんと一報を入れてくださるんですよね。
とはいえ、私が勤務していたホテルでは、お帰りの電話があろうがなかろうが、お客さんがルームキーを持って下りてきて、フロントで「帰る」と言って来れば、追加料金の確認を済ませて退室処理していました。
報告をくださるのは非常にありがたいんですけど、忙しいときに目が回るような思いをして出た電話に限って「あ、これから帰りまーす」という内容だったりすると、
お゛お゛お゛ん?! それだけかに゛ゃあ゛ん?!
みぃは忙しいから、黙ってヤッて、黙って下りて来いに゛ゃあ゛あ゛ん!!!
と理不尽の極みのようなフラストレーションを感じてしまったりするシーンもありましたが。(ニャンちゅうごめんなさい)
他にも報告電話は多い
ちなみに「これから帰ります宣言」以外にも、お部屋でデリヘルを注文したお客さんが「これから女性の連れが来ます」と内線電話をくださったり、
お部屋に入室してお客へのサービスを終えたデリヘル嬢さんが「○○号室、今から女性ひとり帰ります」とお電話をくださったりします。
実はこのご連絡、フロントにとっては割りと重要です。
フロントは、今現在どこの部屋に何人が入室しているか? デリヘル嬢さんはお帰りになられたか? などなど、逐一しっかりと把握しておく必要があるのです。
何故かというと、在室中のお客さんの数を見誤ってしまうと、高確率で面倒なことになるんですね。
例えば、デリヘル利用のお客さんがチェンジ(他のデリヘル嬢さんに変更)をして、1人目の女性が帰った場合。
デリヘル店から次の女性を派遣するための電話がかかってきた際に「○○号室、女の子帰りましたか?」「今、お客さんおひとりですか?」などと聞かれることがあります。
うーん、帰ったかも! よくわかんないけど、オッケー!(*ゝ艸Ơ)ウフフ☆
とローラみたいな働き方をしていると、電話番の方から怒られます。(ローラさんごめんなさい)
他にも、お客さんがふたりで入室して、先におひとり帰られたことを把握できていなかった場合。
もしもひとりで居残っていたお客さんが、部屋にルームキーを放置したまま退室したとしたら。
フロントが「まだお部屋にひとりいらっしゃるんだなー」などと勘違いをしたまま、無人のお部屋にずっと在室料金が加算されてしまう、なんてことになりかねません。
こうした手違いを防ぐためにも、私の職場では、お客さんからの報告電話や、お部屋のドアオープンのブザー、監視カメラ映像などを確認しつつ、入退室を記録する共有ノートに書き記していました。
お問い合わせ各種
内線電話のお問合せで1番多いのが「あと何分?」
または「この部屋、何時までだっけ?」というものでしたね。
(他にも料金内容や、フードの完成時間、お部屋のテレビやシャワーの使い方など。曲がりなりにもサービス業ですので、聞かれることは多岐に渡ります)
私のホテルは料金から入室時間の制御まで、全て機械で管理されていましたので、該当のお部屋番号のボタンをポチッとすれば、パソコンのデスクトップ画面に時間が表示されるお手頃システムでした。
このシステム、多種多様な機能がありとっても優れものなので、もしもラブホテルで働くなら機械システムが導入されているホテルをおすすめします。
ラブホテルやレジャーホテルの検索サイト「ハピホテ」のポイント対応をしているホテルは、ほぼ機械制御と見て間違いないのではないでしょうか。
デリヘルが多いラブホの質問あるある
さて、デリヘルご利用客の多さの所為でしょう。私が働いていたホテルにおいて、圧倒的な問い合わせ数を誇っていたのが、これ。
「両替してくれない?」
あれだけ平然と切り出してくるお客さんが多いということは、他のラブホでは両替可の店舗も少なくはないのでしょうか……?
以前書いた記事でも、ちらっと触れた通り、私の勤務ホテルでは両替は厳禁でした。
何故かというと、やはりデリヘル利用のお客さんが多過ぎたため、入室時の前払いの時点で1万円を出してくる方が7割以上を占めていたことが原因だったのでしょう。
みなさん、デリヘル嬢さんに払うための細かいお金を作ろうとしますからね……。
そうなってくるとラブホのフロント側が心配しなくてはいけないのは、おつりに使うレジ金です。
ただでさえ、ラブホは24時間営業。少しでもおつりを温存しようと、毎日のように試行錯誤しているというのに、
「あ、もしもし? いい加減に両替してくれない?」
なんて来店の度に切り出してくる常連客には、かしこまりました! お客様を細かく砕いて差し上げますね! とかいう気持ちにならないこともありませんでしたね。すみません、ぶっちゃけなりまくりでした。
デリヘルを使う気でホテルに来るんですから、それくらい周到に、スマートに用意した上でデリヘル嬢さんにお支払してあげてほしかった……。
料理やアメニティーの注文
フードメニューのあるラブホで働くと、お部屋からフードの注文が入ります。
その他にも、有料の煙草販売。
備え付けの避妊具、タオル、入浴剤。お部屋に標準で置いてある物よりも、ちょっと上質なシャンプー、リンス等々の貸し出し品など。
私が働いていたホテルでは、コスチュームのレンタルなども行なっていたので、そういった追加品の注文に内線電話が使われていました。
これ等の注文が入ると、清掃スタッフさんの待機部屋や掃除中のお部屋に電話をかけて「○○号室にゴムお願いします」などと、お使いをお願いします。
フロントは基本的に、フロントルームから動きませんでしたね。
お部屋でのトラブル発生
シャワーの水が出ない! テレビがつかない! エアコンが利かない! などなど、お部屋で何らかの不具合やお困りごとがあると、すぐさま窓口となるのがフロントの仕事。
この場合、ラブホテルという場所柄の所為なのかわからないのですが、スタッフがお客様のお部屋にずかずか入って行って、直接に仕様の説明等を行なうのは最終手段です。
何故って、お楽しみの途中かもしれませんから「じゃ、今からスタッフに見に行かせたるわ」と真っ先に切り出せない事情がある訳です。
そのため、フロントでは設備関連の問い合わせがあったら、口頭で可能な限りのご説明をして、解決しようとがんばってみます。
それでも問題が解消しない場合や、要領を得ないお客さんのケースのみ「差支えなければ、スタッフの者が確認に伺いますがよろしいでしょうか?」となる流れです。
(お客さんの了承が下りれば、清掃スタッフさんにお願いしてお部屋で対応して頂きます)
「えーっ、もうお風呂入っちゃってるよ~」と渋られることもままあったりするので、ご都合のよろしいお時間をお聞きするか、貴様のお風呂事情など知らぬわ! と心意気を強く持つか、その都度対応を考えましょう。※前者の方がいいですよ
おしまい
以上、今回はかかってくる内線電話についてでした。
次回は外線電話に関する内容になる予定です。
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