マンション管理人の仕事内容【簡単で楽】

マンション管理人のお仕事

色々な職を転々としてきました。

その中で「楽な仕事ってなんだった?」と聞かれたら、僕は「マンション管理人」と答えます。

なぜかというと、特別な技術を求められることはありませんし、何より人間関係に疲れることがないからです。

僕のような<人間嫌い>で<仕事で頭を使いたくない>という人間には、マンション管理人は向いていると思います。

そんな【簡単で楽】なマンション管理人の仕事内容を紹介します。

 

マンション管理人は掃除屋さん

マンション管理人の大半の仕事は<掃除>です。

というのも、マンション管理人はだいたいの場合「清掃員」として雇用契約を結ぶからです。

「管理」という名前がついているため、「警備員」というものを想像する人がいますが、まったく別物です。(警備員がマンション管理人を兼ねている物件はあるかもしれません)

 

マンション管理人が管理する場所は<共用部分>と呼ばれる場所です。

エントランス(玄関)、廊下、階段、エレベーター内、ゴミ置き場、駐車場、自転車置き場、中庭、外周……など、「マンションの全ての住人さんや来訪者が足を運ぶ場所」のことです。

共用部分に対して、住人さんが生活する場所を<専有部分>と呼びます。

お部屋の中、バルコニー、郵便受けの中などのことで、火事や災害など緊急事態を除き管理人が専有部分に入ることはありません

 

共有部分の掃除は、家で行う日常清掃とほぼ変わらず、「掃き掃除」「拭き掃除」です。

もし、床が絨毯などの材質であれば掃除機をかけますし、土や砂利の場合は落ちているゴミを拾う程度です。

床以外ですと、廊下の手すりを拭いたり、クモの巣の除去、落ち葉が積もっていたら落ち掃き……などを行ないます。

物件によっては、植え込みなど「植栽」に生えた雑草を取るように言われますが、消毒や剪定など大掛かりなものは庭師さんが行うはずです。

基本的には、<現状維持としての清掃>がほとんどです。

 

基本的に楽な仕事ばかりですが、「ゴミ置き場の片付け」はマンション管理人の仕事で一番大変かもしれません

カラスによってゴミが散乱したゴミ置き場を見ると心が荒みます。

あと、ペットボトルと空き缶がごちゃ混ぜに出したり(これはマシな方)、プラスチックごみの生ごみを混ぜたりする人に対して殺意が湧きます。

あまりにもひどいゴミの分別に関しては、一度袋を開けて再分別する必要があります。

まあ、ぶっちゃけ1ヶ月もすれば慣れることですが、極度の潔癖症の人だとつらいかもしれません。

ゴミの収集に関しては、あくまで<お手伝い>の立ち位置なので、そこまで神経質になる必要はないと思います。

マンション管理人にとって大事なのは、収集の人が持って行ってくれるかどうかです

多少、わりと、けっこう、ごまかせますよ。フフフフフ。

だいたいどこの物件もゴミ置き場に関してはそれなりに大変ですが、時間にして一時間にも満たない大変さだったりするので「やっぱ楽だな」って気づきます。

 

マンション全体を見て回る巡回

巡回と聞くと警備員のようですが、どちらかというと「物件に壊れているところがないか」や「廊下にゴミが落ちていないか」を目視で確認して回る程度です

物件や会社によりますが、僕のところは1日3回はするように言われています。

強風や大雨、雪の日の当日や次の日は普段ならなかなか起きないことが起きていたりするので、特に注意して巡回を行ないます。

物件によっては、定期的に「簡単な点検」を行うところもあるようですが、「マンション管理士」など国家資格を必要とする難易度の高い点検は<マンション管理人>は行いません※マンション管理士とマンション管理人は別物です。

 

ときどき、敷地内に勝手に駐車や駐輪をする迷惑な人がいます

敷地内の場合(公道でも)、基本的に警察は動いてくれないので、日時や車の特徴・ナンバーなどを記録して、持ち主がいた場合、口頭で「ここには停めないでください」と<お願い>します。

血気盛んな年配の管理人に多いケースですが、強い口調で<注意>してしまいトラブルになることがあります。

できるだけ低い姿勢で<お願い>を繰り返す方が長い目で見ると無難だと思います。

車や自転車に<貼り紙>をする場合も、テープなどでとめてしまうとあとが残ってトラブルになるので、「ワイパーに挟む」「ビニールひもで引っ掛ける」程度にした方がいいでしょう……が、「近づいたときに傷をつけられた」といちゃもんをつけてくる人もいるらしいので触れない方が無難かもしれません。

何はともあれ、巡回で異常を発見した場合は<すぐ会社に連絡して指示を仰ぐ>のが基本だと思います。

 

暇な時間、受付業務

清掃や巡回以外は、管理室で待機し、<受付>業務を行ないます。

住人さんや来訪者からお願いや相談を受け、それに対応する業務です

住人さんの場合、「あそこの電球が切れている」とか「部屋のことで相談があるのだけど」など内容が多いです。

業者さんの場合、「少し車を停めていいですか?」とか「電気室の鍵を開けて欲しい」などの内容が多いです。

電話もあまり鳴りません。だいたい会社(本部)から「どうですか?」みたいな話を振られます。

「物件の契約」に関することはあったとしても「書類を渡す」以上のことはしません。

頭を悩ますようなものは良くも悪くもなかなか受付には来ません

 

マンション管理人について書いている記事で、「クレームばかり来る!」と言っている人がいましたが、少し大げさです。

もちろん、物件によりますけど、そんなに面倒事が来た覚えがないです。

仮に来たとしても……例えば「上の階の人がうるさい」とか「隣の家の人が廊下でタバコを吸っている」とかいうクレームは<ただのお掃除屋さん>である管理人にはどうしようもないことなので、その場では住人さんに「分かりました。会社の方に連絡しておきます」と対応して、あと会社に丸投げです。

たま~に「けしからん!」とでしゃばって解決しようとする昔気質の管理人がいるらしいですが、だいたい問題になって「やらかした管理人の事例」として研修で紹介されます。

僕たちはお掃除屋さんです。どうしようもないことはどうしようもないです。

 

ともあれ、<受付>は「暇な時間」になりやすいです。

クレームにならないよう程度に、<上手く過ごす>ことをおすすめします

僕は(こっそり)本を読んでます。

 

その他の業務

通常業務以外にもやらなければならないことがたまに飛び込んできます。

管球の交換

照明が切れているのを見つけた、もしくは住人さんから報告された場合、管理人が交換できる場所であれば脚立を使って交換を行うように言われることもあります。

ただ、危険な場所や取り外しが難しい場所は<定期的点検>のときに職人さんが来るので、その方にお願いしましょう。

実際、脚立での作業中の転落事故は多いので、無理はしないように。

理事会の補佐

僕の勤めている物件はありませんが、理事会がある物件は<理事会の補佐>を管理人が行う場合があるようです。

<補佐>の範囲は場合によるようで、簡単な資料作成や理事会用の茶菓子などのお使いから様々みたいです。ある程度、パソコンの操作が必要になる場合もあるかもしれません。

実際に理事会に出席することもあるようです。

理事会の補佐がある場合、その分お給料が高めの印象があります。高くないならただ面倒なだけなのでそういう求人は避けましょう。

積雪時の対応

僕の勤めている物件は東京都の近郊ですが、冬になるとたまに雪が積もります。

敷地が広いマンションだと、なかなかに大変です

何かよく分からないけど代務で入った物件で除雪をしたあと、次の日自分の持ち物件でも除雪したことがありました。一週間スーパー筋肉痛です。

ぶっちゃけると、雇用契約には「除雪」がないのでしなくてもいい仕事なのですが、しないとけが人続出して大変なことになるのでせざるを得ません。

結構住人さんが手伝ってくれる場合もあります。

雪降ると大変かもしれませんが、住人さんからの信頼を獲得し、通常時の仕事がしやすくなる(おサボりしやすくなるとも言います)チャンスなので、まあたまには頑張りましょう

落としものを交番に届けに行く

管理体制にもよりますが、僕の勤めているマンションは落としものを管理室で保管できません。

風で飛んでしまったであろう服やタオル程度であれば受付に置いておけますが、財布などの貴重品は交番に届ける必要があります。

会社(本部)からは「仕事が終わったら交番に行ってください」と言われていますが、仕事中に行ってます。残業代出ませんからね。

 

マンション管理人は基本的に何事もない楽な仕事

掃除、巡回、受付の3つが基本のとても楽な仕事です。

もちろん仕事である以上はそれなりの大変さはあります。

<クレーム>や<厄介ごと>が舞い込んで来ることが一切ないとは言えません。でも、他のまっとうなお仕事と比べるとあまりにも少ない数です。

「基本的に一人」なので、誰かと接する機会も稀です。仕事場に同僚もいませんし、人間関係に悩むことは一切ありません。

自分のペースでしなければならない仕事を時間内にするだけです。

楽すぎてボケるんじゃないかって心配になるくらい楽なので、受付業務のときの「暇な時間」を活用できる何かを用意しておくことをおすすめします。

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